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無印のアルミカードケースで携帯水彩パレットを自作しよう!【100均でもOK!】

この記事で分かること
  • 無印のアルミカードケースと百均アイテムで
    オシャレな携帯水彩パレットを作ろう!

こんにちは、日本画家の深町聡美です。


水彩画家なら一度はやりたい
「屋外での水彩スケッチ」

ですが大きなパレットを持ち歩くのは
大変ですよね。

そこで、今回は簡単に持ち運べる
携帯水彩パレットを無印と百均の
道具のみで作ってみました!






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自作携帯水彩パレットにオススメの無印アルミカードケースは?

無印良品のアルミカードケースでも、
種類は5種類!

ステンレス製を合わせると9種類にも
登ります。



そこでこの中から、
3種類のアルミカードケースを選び、
サイズや仕様をまとめました。




この記事に来るようなあなたは、
きっと大きさや使用感にこだわりがあるはず!


どれも特徴が違いますので
自分にしっくりくる物を
選んで下さいね!

無印 アルミカードケース プッシュ式

仕様
プッシュ式
約60×96×15mm


プッシュ式でフタを開けられる
カードケースです。



結論から先に言うと、


アルミカードケースでパレットを
自作する時には、このプッシュ式が
一番オススメです!




なぜなら、持ち運べる色数が多いから!



実はこのプッシュ式のアルミカードケース、
最初は「押さえ」があります。




これを外すことで全面に絵具を設置でき
18mmのタレビンで15色
15mmのタレビンで24色
入れられました。
(※タレビンについては後述します)




また上蓋にも厚みが5.5mmあり、
ミニパンを入れる事もできます。




すると上下合わせて30色以上も
持ち運べます!



フタを埋めてしまう都合上
混色スペースがなくなってしまうという
デメリットもありますが、

サブパレットとして使うには十分すぎる
携帯性と言えるでしょう。





筆者は10色設置して
空いたスペースにスポンジと鉛筆を
入れていました。



…というわけで、
このカードケースは
たくさんの色を持ち歩きたいあなた
一番 オススメできると言えます!

こんな人にオススメ!
  • たくさんの色を持ち歩きたい人

無印 アルミカードケース L

奥がアルミカードケースL

仕様
約62×94×15mm



ふたの厚みが加わるので、
内寸は14~13mm程度でした。


プッシュ式と違って「押さえ」が
付いていないので、面倒な解体を
しないで作り始められます。




このカードケースの特徴は、
とにかくデカい!こと!

もしあなたが、絵具を大容量持ち歩きたい
なら、これが絶対にオススメです。




さらにあなたがハーフパンを集めていたり
自作の絵具をコレクションされているので
あれば、猶更オススメです!



というのも、このカードケース。

この記事で紹介するカードケースの中で
唯一ハーフパンを入れられます


(横から見た時のはみ出しが
気にならなければプッシュ式でも
入りそうです。)




一般的なハーフパンの高さは約10mm

このカードケースは内寸14mmなので
余裕を持って入れられます。



もしハーフパンを入れるのであれば
約10色を持ち歩けるようになりますよ!

こんな人にオススメ!
  • ハーフパンを使いたい人
  • 絵具を大容量持ち歩きたい人

無印 アルミカードケース 薄口

仕様(ステンレスケースを参照)
薄口
約60×93×6mm

※現在公式通販に厚口は無し



まずお断りしなくてはいけないのが
「筆者はこの名刺ケース未所持かもしれない」
ということです。


手元によく似たカードケースが
あったのですが、百均か無印か見分けが
つかなくなってしまいました。



なので、実物や公式HPの画像を見て
検討した上でご購入なさってくださいね。




さて本題ですが、こちらのカードケースは
今回の記事の中では最も薄い物になります。


つまり、軽い!



野外スケッチによく行かれる方なら
分かると思うのですが、
スケッチブックやカメラなどで
荷物が重くなりがちですよね。



しかも一日中歩きっぱなしが当たり前!



そんな、
できるだけ荷物を軽くしたい状況
にぴったりなのがこのカードケースなのです。




こんな人にオススメ!
  • とにかく軽量化したい人
  • スケッチの荷物を減らしたい人

携帯水彩パレットは百均のアルミカードケースでも自作可能!

無印良品は家から遠いよ!
もっと近くで買えないの?




と言うあなたに朗報です。



無印のアルミカードケースの代わりに
百均の「アルミ名刺ケース」
「ステンレス名刺ケース」でも作成可能!





商品名や材質は色々あるようですが、
見た目や仕様はほぼ
「アルミカードケース 薄口」と
同じです!


「ステンレスカードケース 厚口」とは
全く同じサイズ!



違いといったら
アルミや断面の処理の質くらいでしょうか。


ですが、見た目ではどちらが百均か
見分けがつかないくらいの誤差です。


(百均の方が、断面が薄く荒いので
扱いを間違うと怪我をしそうな
質感ではあります)




近所に無印良品が無い方は、
お近くの百均に名刺入れを探しに
行ってみましょう!

まとめ

百均のアルミ名刺ケースでも
携帯水彩パレットは自作できる!

携帯水彩パレットを作る時のハーフパンはどこで買える?

この記事を読んでいるあなたなら、
チューブの水彩絵の具を持っているはず!


そのチューブ絵具を何に小分けにするか
問題です。




オリジナルの絵具を作ったり、
パレットの改造をされる水彩作家さんは
「空のハーフパン」に絵具を詰めています。


ですが、そのハーフパンは画材店では
販売されていないことが多く、
ほぼ通販に頼らざるを得ません。



しかも通販は100個セットなど超大量!
初心者さんや、筆者のようなスケッチ目的
での購入は少々ハードルが高いですよね。



100個セット!

120個セット!





……というわけで、
今回のパレット作りでは身近な実店舗、

特に百均で簡単に揃うアイテムで
ハーフパンを代用
していきます!




空のハーフパンの代用はこれを使おう!①ーくるみボタン

ハーフパンの代用として
オススメなのは「くるみボタン」

皿状になっている方だけを使います。




個人的には18mmがお気に入りです。

この大きさだと名刺ケースにぴったり
15色分収まるのです。



また、くるみボタン自体がアルミ製なので
カードケースと雰囲気が合いますね。


見た目的にもベストな組み合わせと
言えるでしょう。




ダイソーでは18個セットで売っており、
一袋で揃えられるのも魅力です。



空のハーフパンの代用はこれを使おう!②ータレビン

今回の写真ではこれを使っております。


底部分をカットすることで、
好きな高さの15×15mmパンが作れます。



小サイズ(15×15mm)のタレビンなら
4×6色で計24色のパレットになりますので

色数を多めに使いたい方はこちらが
良いでしょう!




中サイズ(18×18)を使うと
3×5で15色入ります。



ダイソーでは小サイズが30個セットで
売られている事もあり、揃えやすいですね。

まとめ

ハーフパンの代用には
くるみボタンやタレビンを使おう!

無印アルミカードケース製の携帯水彩パレットの作り方

携帯水彩パレット作りに必要な物

【プッシュ式の場合】

  • 画鋲
  • ペンチ(あれば)

【共通】

  • 空パンなど
  • 両面テープなど
  • 白プラバン
  • ひっつき虫(あれば)



なんと、ハーフパン以外も
百均で揃える事ができます!




見つけにくい物を挙げるなら

  • 白プラバン
  • ひっつき虫

ですが、
白プラバンは「印刷できるプラバン」
などの名前で販売されていることが
ありますし、


ひっつき虫は「粘着タック」という名称で
ダイソーで売られています。





※ひっつき虫とはこのような
粘土状の糊みたいな品物です。⇩

⓪プッシュ式の金具を取り外そう!

プッシュ式を使う場合、
カードケースの「押さえ」等、
金具が不要になります。


全面に絵具を設置できるように
外してしまいましょう!


まずは上図の位置に画鋲を刺し込みます。



すると反対側から棒が出てきますので
引き抜きましょう。



固くて抜きにくいときはペンチ
使って下さいね。


棒を抜くと金具が全て外れますので、
もう一度棒を通し、上下のパーツを
組み立てましょう。



背面から見た様子

①空のハーフパンなどを貼り付ける

空のハーフパンやミニパンを
貼り付けます!


と言っても、前述の通り
空パンは画材屋さんでも取り扱いは
希少です。



なので今回は代用品としてタレビン
使いました。



上の写真のように、好きなサイズの
タレビンの下部をカッターかハサミで
切り、ひっつき虫で接着します。



ひっつき虫がない場合は両面テープでも
構いませんが、タレビンは底面が
へこんでいるためそのままでは
しっかり接着しません。


タレビン中(18×18mm)の場合



そこで、
カードケース側に両面テープを貼り付け
タレビンにも両面テープを付けて凹みを直し、
テープ同士が貼り付くようにする
外れなくなります。




タレビン小はさらに底がへこんでいるので
ひっつき虫を使うのが理想ですね。



ひっつき虫はダイソーで
「粘着タック」という商品名で売られているので
見つけたら確保しておきましょう!




くるみボタンの場合は両面テープでも
十分に接着することが出来ました。



②絵具を入れる

皆さま、お待たせしました!
ついに絵具を入れる時がやってきましたよ!

お気に入りの絵の具をどんどん
充填してきましょう!




12色セットから始めてみるも良し!

あなたのお気に入りの色を
入れてみるも良し!




最高の相棒を作るつもりで、
色を選んでみて下さい!




③混色エリアを白くする

アルミのままでは銀色が透けて混色しづらい

このままでも素敵なパレットの完成ですが

最後に混色エリアを白くして、
正確な色を作りやすくしましょう!


白いプラバンを貼れば色を見やすい




やり方はとてもシンプル。

カードケースのフタのサイズに
合わせて白いプラバンをカッターで
切ります。



そして、両面テープでフタの裏に
貼り付ける
だけ!




これで、混色も自由自在です。






ちなみに筆者は今回二回目の
パレットづくりをしています。


一回目は水彩の定番、
ホルベインやホラダムで作ったので


今度はサクラクレパスの落ち着いた
色合いも織り交ぜながら描いてみたいな~
という動機で作ってみました。







無印アルミカードケース製の携帯水彩パレットの作り方まとめ

必要な道具は無印のアルミカードケース
百均のタレビンくるみボタンのみ!


とても簡単にオシャレな携帯水彩パレットが
作れてしまいます!


ぜひあなたもお気に入りの色を持ち歩き、
スケッチを楽しんでくださいね!


友達とパレット鑑賞会などをしても
楽しいですよ!



次はどんな色を詰めるか、
今から楽しみですね!






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