8/1 新刊『日本画の絵具と色彩』発売されました!

アクリルガッシュにオススメの身近なパレット8選!【汚れにくい&捨てやすい!】


こんにちは、日本画家の深町聡美です。


水に強くて、乾きも早いアクリルガッシュ。

絵を描く上ではとても便利ですよね!


ですがその反面、パレットの片付けが
とても大変な絵の具でもあります。



今回はそんな水で落ちないアクリルガッシュ
のために、片付けやすく使いやすい
パレットを選び、ご紹介いたします!




普通のアクリル絵の具を使う方や
今からアクリルガッシュを使う方にも
オススメの内容となっていますので、
ぜひ気になる見出しからご覧下さい。



片付け簡単!乾かないパレット!

⇒【100均】ウォーターパレットの作り方!アクリル絵具を乾かさず使う!【ガッシュ】

アクリルガッシュに関する記事はこちらも!

ポスターカラーとアクリルガッシュの違いが分からないと…【絵の具について】

紙パレット(ペーパーパレット)ーアクリルガッシュにおすすめのパレット①

最もオススメなのが
紙パレット(ペーパーパレット)です。



水に強い紙を重ねて作ったパレットで、
使い捨てタイプなので片付けが簡単です!


使い終わったら一枚切って捨てるだけ!




ひとつのパレットは
20シートから30シートなので、
一度買えばしばらく補充は不要です。


さらにサイズも豊富なので
屋外スケッチや狭い机にはSSサイズ、
大きい作品ではLサイズ


と使い分けもできます!





筆者はSを普段使いに、
SSはちょっとした実験用に使っています。



ですがやはり一番の利点は
片付けの時間が減った事!



プラスチックパレットでは、
タワシでゴシゴシ擦らなければ汚れは落ちません。
10分近く洗っていることもありました!


ですが、パレットを使い捨てにすることで、
非常にストレスフリーで作品づくりが進められます。

10分ぶんの水も節約できますよ!



  • 時間を大切にしたい
  • 水を大事にしたい
  • でも絵のクオリティは落としたくない


紙パレット(ペーパーパレット)は
そんなあなたにオススメのパレットです。

画材屋さんやハンズで取り扱いがあります。
※SSサイズは指穴が開いていないので
注意して下さいね!




ホルベインのペーパーパレットシリーズはこちらでご覧いただけます

アートパレットーアクリルガッシュにオススメのパレット②

一見普通のプラスチックパレットですが
アクリルガッシュを洗いやすい加工が
されています。



乾いてしまっても水に浸しておけば
すぐに汚れを落とせます。

また、アクリルガッシュ用のクリーナーに
耐性がある
ので、どうしても落ちない汚れも
クリーナーで綺麗にすることが出来ますよ!




紙パレットとの違いは
「長持ちすること」


洗えば半永久的に使う事ができるので
卒業した子供のおさがりを使うことも
できます。

また、自分が使わなくなったら他の人に
プレゼントしたりもできるのです。



このような特徴から
絵画教室を運営されている方にも
オススメです。



  • 使い捨てをしたくない方
  • 絵の具を弾くパレットが嫌な方
  • 教室を運営している方

にオススメのパレットです。

⇩購入する時は、「小さい部屋」がある
Mサイズがオススメです!
Sサイズはかなり小さめです。

【2022/05/09追記】アクリルガッシュにオススメのアートパレットを実際に使ってみた

黄色い絵の具は次の写真で解説します

上の画像をご覧下さい。

この時はタワシでこすり洗いをしましたが、
少し色が残ってしまっていますね。


タワシで擦ると表面にキズが付き、
キズの隙間に絵具が入り込んで
落としにくくなるようです。

なので、洗浄の際にはタワシではなく
メラミンスポンジを使うのが
オススメです


タワシのキズに残った絵具も
後述のクリーナーで落とすことができます。

もし、絵具の染みが残った時は、
クリーナーを使ってみましょう!


さて、真ん中に残っていた黄色い絵の具。
こちらを、乾く前メラミンスポンジ
擦り落としてみました。


少し黄色みは残りましたが、
キズも付かず、綺麗に落とせています。

牛乳パックーアクリルガッシュにオススメのパレット③

ここからは身近な物を使って
使い捨てのパレットを作ってみましょう!



まずは牛乳パック!


作り方は
飲み終わった牛乳パックを切り開いて
乾かすだけです!




内側の白い面に絵の具を出して使いましょう。


使い方や片付けの方法は、
ほぼ紙パレットと変わりません。
簡単に片づけを終えられます。



デメリットは
「パレットが少し小さい」こと。



牛乳パック分の大きさしかありませんので
大きい絵を描いているときなど
たくさんの色を使いたい時には不向きです。




その時は紙パレットのM~Lサイズを
使うといいですよ!



  • アクリルガッシュをお試しで使う方
  • 今すぐ絵を描きたい方
  • できるだけ安く描きたい方

にオススメのパレットです。

OPP袋と紙ーアクリルガッシュにオススメのパレット④

百均で販売されているOPP袋を
使ってパレットを作ります。


OPP袋はクリスタルパックという
商品名でも売られていますので
お家にある方を使ってみて下さいね!


上のような見た目で売られています。
よくポストカードが入っているビニール袋です。





こちらも作り方は簡単です!
OPP袋に、サイズに合った
コピー用紙を入れるだけ!




例えばB5サイズ用のOPP袋に、
B5サイズのコピー用紙を入れる。
という感じですね。



こうすることで、実質耐水性の紙が
出来上がるわけです。


これって紙パレットと同じですよね。



使い終わったらOPP袋だけ捨てればOK!
とてもお手軽ですね。




次に使う時は
コピー用紙はそのままで、OPP袋だけ
変えればすぐに描き始められます。



また、大きいパレットを使いたくなった時も
紙とOPP袋のサイズを変えるだけで十分です。




  • OPP袋を持っている方
  • とにかく手軽に描きたい方

にオススメのパレットです。

食品トレイーアクリルガッシュにオススメのパレット⑤

バーベキュー用の耐水紙皿や、
お肉等が入っている食品トレーを
使う方法です。




こちらも耐水性で白色なので
アクリルガッシュのパレットにもってこいの
素材です。




デメリットは、やはり小さい事ですね。


牛乳パックよりもさらに小さいので
あまり絵具を使わない時に
使用するのがいいでしょう。



  • よく料理をする方
  • よくバーベキューをする方
  • たくさん絵具を使わない時

にオススメのパレットです。

ラップーアクリルガッシュにオススメのパレット⑥

ここまで

  • 画材屋さんのパレット
  • 身の回りの物を使ったパレット

を紹介してきましたが、

最後は「それも難しい!」という方向けです。



もし普通のパレットをお持ちならば、
ラップを巻いてしまいましょう!






アクリルガッシュが洗いにくいのは
耐水性になってパレットに
くっついてしまうためです。


ならば、くっつかないように
ラップを巻けばいいのです!





とは言えこれは最終手段。
ラップのシワに絵具が入って
混色しづらい、絵具をはじき過ぎて使いにくい
という問題もあるからです。


普段の制作では使いにくいですが、


絵画教室やワークショップで
急きょ大量のパレットが必要になった時に
オススメの方法です。



  • 手軽かつ安価に絵の具を使いたい方
  • 絵画教室やワークショップをする方

にオススメのパレットです。

リムーバーーパレットのアクリルガッシュを綺麗に落とす!

以上、汚れにくい・捨てやすい、
アクリルガッシュを使った後の
片付けに便利なパレットを紹介して
きました!




ですが、すでにアクリルガッシュが
固まって取れないパレットを持っている……

という方もいるのでは?



そのパレットは捨てるしかないのでしょうか?



大丈夫です。
まだそのパレットもアクリルガッシュ用の
クリーナーで綺麗にすることが出来ます!






ターナーから販売されている
エコリムーバーは固まってしまった
アクリルガッシュも剥がす事ができるのです。



今手元に汚れたお気に入りのパレットが
ある方は試してみるのは如何でしょうか。

↑小さいサイズも400円くらいで販売されています。

パレットクリーナーーパレットのアクリルガッシュの染みを落とす!

「いや~アクリルガッシュは剥がれたけど
なんかシミが残ってるんだよね」

「使っていると前の色が混じるんだよね」


その最後のひと汚れを落とすのに便利なのが
パレットクリーナー。



パレットに残ったシミを落とすための
クリーナーです。




こちらは軽い汚れ用らしく
完全に固まった絵具を剥がすのには不向き
なようです。

※乾いたアクリルガッシュに付けて
擦りましたが、変わりませんでした。


【2022/05/09追記】パレットクリーナーを使ってみました

ビフォー
アフター

右側の黄色いシミに使用し、
左側の青と紫の汚れには使っていません。

かなり綺麗になっています。

特に、上の「小さい部屋」の汚れは
ほとんど見えなくなっています。




このパレットクリーナー、
実は「プレンティセット」
(学童用絵具セット)に
はじめから付いていますので、

心当たりがある方は、ぜひ使ってみて下さいね!


アクリルガッシュにオススメのパレットーまとめ

以上、アクリルガッシュにオススメの
パレットを紹介してきました。


  • 紙パレット(ペーパーパレット)
  • アートパレット
  • 身近な素材を使ったパレット
  • クリーナー・リムーバー


ぜひ臨機応変にアクリルガッシュの
パレットを選んでみて下さいね。

まとめ
  • アクリルガッシュに一番オススメのパレットは、紙パレット(ペーパーパレット)!
  • 手元になければ耐水性の素材を代用にしよう!
  • すでに着いた汚れはリムーバーやクリーナーを使おう!

片付け簡単!乾かないパレット!

⇒【100均】ウォーターパレットの作り方!アクリル絵具を乾かさず使う!【ガッシュ】

前の記事はこちら!

アナログイラストの写真を綺麗に加工して、デジタル化しちゃおう!

次の記事はこちら!