こんにちは、日本画家の深町聡美です。
水に強くて、乾きも早いアクリルガッシュ。
絵を描く上ではとても便利ですよね!
ですがその反面、パレットの片付けが
とても大変な絵の具でもあります。
今回はそんな水で落ちないアクリルガッシュ
のために、片付けやすく使いやすい
パレットを選び、ご紹介いたします!
普通のアクリル絵の具を使う方や
今からアクリルガッシュを使う方にも
オススメの内容となっていますので、
ぜひ気になる見出しからご覧下さい。
片付け簡単!乾かないパレット!
⇒【100均】ウォーターパレットの作り方!アクリル絵具を乾かさず使う!【ガッシュ】
アクリルガッシュに関する記事はこちらも!
➡ポスターカラーとアクリルガッシュの違いが分からないと…【絵の具について】
Contents
紙パレット(ペーパーパレット)ーアクリルガッシュにおすすめのパレット①


最もオススメなのが
紙パレット(ペーパーパレット)です。
水に強い紙を重ねて作ったパレットで、
使い捨てタイプなので片付けが簡単です!
使い終わったら一枚切って捨てるだけ!
ひとつのパレットは
20シートから30シートなので、
一度買えばしばらく補充は不要です。
さらにサイズも豊富なので
屋外スケッチや狭い机にはSSサイズ、
大きい作品ではLサイズ
と使い分けもできます!
筆者はSを普段使いに、
SSはちょっとした実験用に使っています。
ですがやはり一番の利点は
片付けの時間が減った事!
プラスチックパレットでは、
タワシでゴシゴシ擦らなければ汚れは落ちません。
10分近く洗っていることもありました!
ですが、パレットを使い捨てにすることで、
非常にストレスフリーで作品づくりが進められます。
10分ぶんの水も節約できますよ!
- 時間を大切にしたい
- 水を大事にしたい
- でも絵のクオリティは落としたくない
紙パレット(ペーパーパレット)は
そんなあなたにオススメのパレットです。
画材屋さんやハンズで取り扱いがあります。
※SSサイズは指穴が開いていないので
注意して下さいね!
ホルベインのペーパーパレットシリーズはこちらでご覧いただけます
アートパレットーアクリルガッシュにオススメのパレット②


一見普通のプラスチックパレットですが
アクリルガッシュを洗いやすい加工が
されています。
乾いてしまっても水に浸しておけば
すぐに汚れを落とせます。
また、アクリルガッシュ用のクリーナーに
耐性があるので、どうしても落ちない汚れも
クリーナーで綺麗にすることが出来ますよ!
紙パレットとの違いは
「長持ちすること」!
洗えば半永久的に使う事ができるので
卒業した子供のおさがりを使うことも
できます。
また、自分が使わなくなったら他の人に
プレゼントしたりもできるのです。
このような特徴から
絵画教室を運営されている方にも
オススメです。
- 使い捨てをしたくない方
- 絵の具を弾くパレットが嫌な方
- 教室を運営している方
にオススメのパレットです。
⇩購入する時は、「小さい部屋」がある
Mサイズがオススメです!
Sサイズはかなり小さめです。
【2022/05/09追記】アクリルガッシュにオススメのアートパレットを実際に使ってみた


上の画像をご覧下さい。
この時はタワシでこすり洗いをしましたが、
少し色が残ってしまっていますね。
タワシで擦ると表面にキズが付き、
キズの隙間に絵具が入り込んで
落としにくくなるようです。
なので、洗浄の際にはタワシではなく
メラミンスポンジを使うのがオススメです。
タワシのキズに残った絵具も
後述のクリーナーで落とすことができます。
もし、絵具の染みが残った時は、
クリーナーを使ってみましょう!


さて、真ん中に残っていた黄色い絵の具。
こちらを、乾く前にメラミンスポンジで
擦り落としてみました。
少し黄色みは残りましたが、
キズも付かず、綺麗に落とせています。
牛乳パックーアクリルガッシュにオススメのパレット③


ここからは身近な物を使って
使い捨てのパレットを作ってみましょう!
まずは牛乳パック!
作り方は
飲み終わった牛乳パックを切り開いて
乾かすだけです!
内側の白い面に絵の具を出して使いましょう。
使い方や片付けの方法は、
ほぼ紙パレットと変わりません。
簡単に片づけを終えられます。
デメリットは
「パレットが少し小さい」こと。
牛乳パック分の大きさしかありませんので
大きい絵を描いているときなど
たくさんの色を使いたい時には不向きです。
その時は紙パレットのM~Lサイズを
使うといいですよ!
- アクリルガッシュをお試しで使う方
- 今すぐ絵を描きたい方
- できるだけ安く描きたい方
にオススメのパレットです。
OPP袋と紙ーアクリルガッシュにオススメのパレット④


百均で販売されているOPP袋を
使ってパレットを作ります。
OPP袋はクリスタルパックという
商品名でも売られていますので
お家にある方を使ってみて下さいね!
上のような見た目で売られています。
よくポストカードが入っているビニール袋です。
こちらも作り方は簡単です!
OPP袋に、サイズに合った
コピー用紙を入れるだけ!
例えばB5サイズ用のOPP袋に、
B5サイズのコピー用紙を入れる。
という感じですね。
こうすることで、実質耐水性の紙が
出来上がるわけです。
これって紙パレットと同じですよね。
使い終わったらOPP袋だけ捨てればOK!
とてもお手軽ですね。
次に使う時は
コピー用紙はそのままで、OPP袋だけ
変えればすぐに描き始められます。
また、大きいパレットを使いたくなった時も
紙とOPP袋のサイズを変えるだけで十分です。
- OPP袋を持っている方
- とにかく手軽に描きたい方
にオススメのパレットです。
食品トレイーアクリルガッシュにオススメのパレット⑤


バーベキュー用の耐水紙皿や、
お肉等が入っている食品トレーを
使う方法です。
こちらも耐水性で白色なので
アクリルガッシュのパレットにもってこいの
素材です。
デメリットは、やはり小さい事ですね。
牛乳パックよりもさらに小さいので
あまり絵具を使わない時に
使用するのがいいでしょう。
- よく料理をする方
- よくバーベキューをする方
- たくさん絵具を使わない時
にオススメのパレットです。
ラップーアクリルガッシュにオススメのパレット⑥


ここまで
- 画材屋さんのパレット
- 身の回りの物を使ったパレット
を紹介してきましたが、
最後は「それも難しい!」という方向けです。
もし普通のパレットをお持ちならば、
ラップを巻いてしまいましょう!
アクリルガッシュが洗いにくいのは
耐水性になってパレットに
くっついてしまうためです。
ならば、くっつかないように
ラップを巻けばいいのです!
とは言えこれは最終手段。
ラップのシワに絵具が入って
混色しづらい、絵具をはじき過ぎて使いにくい
という問題もあるからです。
普段の制作では使いにくいですが、
絵画教室やワークショップで
急きょ大量のパレットが必要になった時に
オススメの方法です。
- 手軽かつ安価に絵の具を使いたい方
- 絵画教室やワークショップをする方
にオススメのパレットです。
リムーバーーパレットのアクリルガッシュを綺麗に落とす!


以上、汚れにくい・捨てやすい、
アクリルガッシュを使った後の
片付けに便利なパレットを紹介して
きました!
ですが、すでにアクリルガッシュが
固まって取れないパレットを持っている……
という方もいるのでは?
そのパレットは捨てるしかないのでしょうか?
大丈夫です。
まだそのパレットもアクリルガッシュ用の
クリーナーで綺麗にすることが出来ます!
ターナーから販売されている
エコリムーバーは固まってしまった
アクリルガッシュも剥がす事ができるのです。
今手元に汚れたお気に入りのパレットが
ある方は試してみるのは如何でしょうか。
↑小さいサイズも400円くらいで販売されています。
パレットクリーナーーパレットのアクリルガッシュの染みを落とす!


「いや~アクリルガッシュは剥がれたけど
なんかシミが残ってるんだよね」
「使っていると前の色が混じるんだよね」
その最後のひと汚れを落とすのに便利なのが
パレットクリーナー。
パレットに残ったシミを落とすための
クリーナーです。
こちらは軽い汚れ用らしく
完全に固まった絵具を剥がすのには不向き
なようです。
※乾いたアクリルガッシュに付けて
擦りましたが、変わりませんでした。
【2022/05/09追記】パレットクリーナーを使ってみました




右側の黄色いシミに使用し、
左側の青と紫の汚れには使っていません。
かなり綺麗になっています。
特に、上の「小さい部屋」の汚れは
ほとんど見えなくなっています。
このパレットクリーナー、
実は「プレンティセット」
(学童用絵具セット)に
はじめから付いていますので、
心当たりがある方は、ぜひ使ってみて下さいね!
アクリルガッシュにオススメのパレットーまとめ


以上、アクリルガッシュにオススメの
パレットを紹介してきました。
- 紙パレット(ペーパーパレット)
- アートパレット
- 身近な素材を使ったパレット
- クリーナー・リムーバー
ぜひ臨機応変にアクリルガッシュの
パレットを選んでみて下さいね。
- アクリルガッシュに一番オススメのパレットは、紙パレット(ペーパーパレット)!
- 手元になければ耐水性の素材を代用にしよう!
- すでに着いた汚れはリムーバーやクリーナーを使おう!
片付け簡単!乾かないパレット!
⇒【100均】ウォーターパレットの作り方!アクリル絵具を乾かさず使う!【ガッシュ】




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