次回展示はCHIKAPPART vol.7!よろしくお願いします!

ポスターカラーとアクリルガッシュの違いが分からないと…【絵の具について】

この記事で分かること

ポスターカラーとアクリルガッシュの違いと、混ぜて使って大丈夫かが分かる!

ポスターカラーとアクリルガッシュ。

どちらも不透明な絵の具です。



どっちも同じような物でしょ?
混ぜて使っちゃえ!




・・・・・・ですがポスターカラーとアクリルガッシュは
全く別の絵の具なのです!

もし間違えて混ぜて使ったりしたら、
大変なことに・・・・・・!?

今回は、ポスターカラーとアクリルガッシュの
違いについて解説いたします!





アクリルガッシュとアクリル絵の具の違いはこちら!

アクリルガッシュとアクリル絵の具の違いはコレだけ!【画材】

ポスターカラーとアクリルガッシュの違いが分からないとこんなことに

最初に言います。


ポスターカラーとアクリルガッシュの違いが
分からないと



うまく進められない

または

全て描き直し

ということもありえます。




どういうことか実際に見ていきましょう。

アクリルガッシュとポスターカラーの違いが分からない!間違えて混ぜて使うと?

ポスターカラーのビリジアン(サクラ)と

アクリルガッシュ
パーマネントグリーンミドル(ターナー)を
比べてみます。




それぞれをアクリルガッシュの下地を塗った

キャンバスの上に乗せました。


よく乾いたら、白いアクリルガッシュを重ねます。

すると・・・・・・







ポスターカラーは重ねた白が緑色に
なってしまっていますね!



一方でアクリルガッシュの方は
きれいな白のままです。



このように、アクリルガッシュと
ポスターカラーの違いが分からないまま、
混ぜて使ってしまうと

上から重ねることができなくなってしまうのです!


ポスターカラーの上に絵の具を重ねると色が濁る!
アクリルガッシュの上に絵の具を重ねても濁らない!

ポスターカラーとアクリルガッシュを混色してもいいの?

でもアクリルガッシュは濁ってないよね?じゃあポスターカラーとアクリルガッシュの混色は大丈夫では?


というご質問を頂いたので、
こちらも実験してみました。




ポスターカラー:アクリルガッシュ=1:1

で混色!



すると・・・・・・







ポスターカラーほどではありませんが
白いアクリルガッシュが緑色に!




ポスターカラーとアクリルガッシュは、
混色して使えないことが分かりました。



ポスターカラーとアクリルガッシュを混色しても
塗り重ねられない!

ポスターカラーとアクリルガッシュの違いは丈夫さにも・・・・・・?

ポスターカラーとアクリルガッシュは、
丈夫さにも違いがあります。


先程の実験の後、

ポスターカラーon白

アクリルガッシュon白

ポスターカラー+アクリルガッシュon白



このそれぞれを水を付けた筆で擦り、

さらに布で拭いてみました。

その結果は……

なんとも無惨・・・・・・。


ポスターカラーon白は

ポスターカラーのビリジアンごと
上に塗ったアクリルガッシュの白も
剥がれ落ちています。


布で拭く前から、すでにポスターカラーごと
はがれていました。




アクリルガッシュ+ポスターカラーは
かろうじてアクリルガッシュの
パーマネントグリーンが残っています。 







一番丈夫なのはアクリルガッシュon白。

白は取れてしまいましたが、
下地の緑に大きな被害はありません。



布でゴシゴシ擦ってもこの程度のダメージです。





ポスターカラーとアクリルガッシュの違いがわからず
アクリルガッシュのつもりで重ね続けると

色が溶け出し続けて重ねられなかったり

最悪、全て剥がれ落ちてしまうということも
あり得るのです!


ポスターカラーとアクリルガッシュを混ぜると
・絵の具を重ねられない!
・絵の具が剥がれ落ちるかも!

なぜポスターカラーとアクリルガッシュはここまで違うの?

ポスターカラーとアクリルガッシュは

同じように不透明でマットな使い心地です。


ですが、なぜここまで違いが出てしまうのでしょうか?


それは、絵の具の材料の違いによります。

ポスターカラーとアクリルガッシュの違いは展色材!

全ての絵の具は大きく分けて
二つの材料でできています。




一つ目の材料は「顔料」

これは、絵の具の色の素になる
色がついた粉末です。

「昔の青い絵の具は、宝石のラピスラズリから
出来ている」

という話を聞いたことがあるかもしれませんね。

↑現在でも日本画に使う天然岩絵具は、アズライトという宝石が使われています。









もう一つは顔料を紙に定着させるための糊、

「展色材」です。





油絵の具はポピーオイルなどの乾性油。

水彩絵の具アラビアゴムが展色材です。

水彩と油絵って、全然違いますよね!


ポスターカラーとアクリルガッシュも
展色材が違う。

つまり全く別の絵の具なのです!



ポスターカラーの展色材は水彩と同じ!

ポスターカラーの展色材はアラビアガム。

アクリルガッシュの展色材はアクリルエマルジョン。



このようにポスターカラーとアクリルガッシュは
展色材が全く違います。






これは先程書いたように、
油絵と水彩画くらい違うと言っても
過言ではありません。







よく似たポスターカラーとアクリルガッシュですが、
ポスターカラーが近いのは水彩絵の具です。



展色材はポスターカラーも水彩絵の具も
アラビアゴム。

なのでポスターカラーも乾いた後は
水で薄められます。



耐水性ではないということで、
乾いても絵の具を重ねると混ざってしまったのです。



ポスターカラーは水彩絵の具の仲間!
だから耐水性は低い!




アクリルガッシュの展色材は耐水性がある!

一方でアクリルガッシュの展色材は
アクリルエマルジョン
です。

このアクリルエマルジョンとは
アクリル樹脂の分子が水中に漂った状態の液体です。




塗った後に水分が蒸発すると
アクリル樹脂の分子同士が結合して顔料を覆いながら
耐水性になるのです。


絵をアクリル板でカバーすると水を弾きますよね。
それと同じです。




だから乾いてから白い絵の具を重ねても
色が混ざらず、水で擦っても平気
だったのです。

ポスターカラーとアクリルガッシュの違いまとめ

まとめ
  • ポスターカラーは水彩絵の具の仲間なので
    水に弱い。
  • アクリルガッシュは乾くと耐水性になる。




ポスターカラーとアクリルガッシュは
全く異なる種類の絵の具なので

混ぜたり混色して使うことはできないのです。



使い心地が似ていたりパッケージも似ている
ポスターカラーとアクリルガッシュ。


絵の具の違いを覚えて、使い分けてみてくださいね!





今回使ったポスターカラーとアクリルガッシュはこちらになります

中学校や高校で使った方も多いはず!

ターナー製のアクリルガッシュは
カバー力(隠ぺい力)が高いと言われています。

文房具店や大型スーパーでも取り扱いがあるので
手に入れやすいアクリルガッシュです。


ターナー公式の商品ページはこちら!


クレパスやマット水彩、小学生の時に
使いませんでしたか?

それを販売しているのがサクラクレパスです。


耐水性がないポスターカラーですが
以前はポスター作成のためにプロが使用していました。

サクラクレパス公式の商品ページはこちら!

見た目に注意!混ざりやすいアクリルガッシュとポスターカラー!




ターナーのアクリルガッシュと
ポスターカラーは見た目が非常に似ているので
年に一回は必ず注意喚起を
するようにしています。



ターナーのポスターカラー公式ページはこちら!


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