こんにちは、日本画家の深町聡美です。
「目の前の景色を絵で描きたい!」
「写真と組み合わせて絵を描きたい!」
と思ったこと、一度はありませんか?
「実物を見て描くのは苦手だから
まずは写真で練習したい!」
「写真を絵に出来ればリアルに描けるのに!」
今回はそんな希望を叶える魔法のような方法を
紹介します!
「描くのは苦手だよ?」
「どうせ難しい作業があるんでしょ?」
大丈夫です!
パソコンを購入した時に付いてくるソフトや
無料のソフト、そして無料のスマホアプリで
簡単に誰でも写真のような
絵が描けるようになります!
この方法を使った教材やぬりえは
ネットの有料講座で
販売されていることもあります。
それくらい簡単で、ありふれた方法なんです。
ですが、理解すればすぐに自分でできますし、
何より、そのような有料講座に入らなくても
完全無料でリアルな絵が描けます。
今回はその方法を、あなたに伝授します!
まずは一体どうやって
簡単にリアルな絵を描くのか。
その流れを把握するところから
始めましょう!
Contents
写真からリアルな絵を描く方法の流れ
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2020/11/PAK35_enogutoparetohude_TP_V-1024x682.jpg)
やり方は超簡単です!
専門的な知識が無くても出来ますので
一緒に流れを確認していきましょう!
まず最初にアプリで絵画風に加工します。
それをちょうどいい大きさに印刷!
色の境界をなぞって転写して
境界の中の色を塗れば
完成!
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/01/6-1024x256.jpg)
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/01/バックボードjikkenn-1024x257.jpg)
アプリひとつで
簡単に加工できてしまいますので
ぜひ使ってみて下さいね!
まずは一番かんたんな無料のスマホアプリ
「アイビスペイント」
「Beauty plus」
「CAMERA360」
を使った方法からスタートです!
スマホアプリで写真を絵にするやり方
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_5343-1024x768.jpg)
この犬の写真を例にしてやり方を解説していきます。
アプリによって加工のされ方が違うので、
そこも比較してみて下さい!
アイビスペイント
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_5351-e1613266864120-535x1024.png)
①まずはアプリを入手しないと始まりません。
以下のリンクからアプリを取得しましょう。
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/google-play-badge.png)
②マイギャラリーをタップします
③左下の「+」をタップし、
一番上の「写真読み込み」から加工したい写真を
選びましょう。
④キャンバスサイズの警告が出たら、
「オリジナル」か「推奨」のどちらかを選択します。
加工するだけなら「推奨」でOKです。
細部まで見えるように拡大印刷する予定であれば
「オリジナル」が良いでしょう。
⑤線画抽出のウィンドウで「キャンセル」をタップ。
⑥下メニューの左から二番目「筆マーク」をタップし
「FX(フィルター)」を選択。
⑦一番下のバーから「色調整」をタップ。
「なし、明るさ・コントラスト、トーンカーブ……」
と並ぶバーをスライドして、
「階調化」を選択します。
⑧すると「数」と書かれたバーが現れるので
スライドして色数を調節します。
「数」の横に表示される数値が少ないほど
色数が減りますのでお好みの物を
選びましょう。
絵具や色鉛筆でリアルな絵を描く場合は
3~5あたりが丁度いいですよ。
⑨リアルな絵を描く場合は、さらに
「筆マーク」→「フィルター」→「輪郭抽出」
をしてみましょう。
これは自動で色の境界線を作ってくれる
便利な機能ですが、写真によっては
細かすぎる可能性があります。
その場合は手でなぞった方がはるかに速いので
ケースバイケースでやりましょう。
Beauty plus
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_5353-473x1024.png)
①まずはアプリを入手します。
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/google-play-badge.png)
②タップして起動したら、
下メニューから「写真/エディター」をタップ。
加工したい写真を選びましょう。
③「〇が三つ重なっているアイコン」から
フィルター選択画面へ移動します。
④「Store」横のバー(お気に入り、おすすめ……)
をスライドして、「芸術」をタップ。
その中から「CM2」を選びます。
⑤するとフィルター選択エリア上に
バーが表示されますので、そこをスライドして
強度を調整できます。
⑥好みの色数の具合になったら
右下の「✔」をタップして確定します。
⑦右上の「保存」をタップで完了です。
端末の写真に保存されました。
CAMERA360
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_5354-473x1024.png)
①いつも通りアプリをダウンロードします。
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/google-play-badge.png)
②タップして起動後、
下メニューから「編集」をタップします。
「Beauty plus」とは反対の場所なので注意!
③下メニューバーから「フィルター」を選択して下さい。
④「私の物 おすすめ……」と並ぶバーを
スライドして「芸術」をタップ。
⑤「Cartoon」をタップすると、種類が
表示されますので、
「Painting」を選択し、強度のバーで調節します。
⑥描きやすそうな強さに調節出来たら
右下の「✔」をタップして確定です。
⑦右上の「保存」をタップするのを忘れないように
しましょう。
プリインストールのソフトで写真を絵にするやり方
Photoshop elements
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-647-edited.png)
こちらはパソコンに初めから入っている
アプリを使った方法です。
パソコンによっては入っていない場合があります。
パソコン内を「Photoshop」で検索して、
探してみましょう。
上の文字をコピペすると検索しやすくなります。
もし入っていなかった場合、
スマホアプリを使うか、以下の無料アプリを
ダウンロードして下さい!
また、こちらはWindowsを使ったやり方です。
Macをお使いの場合、操作が異なる場合が
ありますので、他サイトを参考にして
挑戦しましょう。
①まずはクリックorダブルクリックで起動します。
東芝や富士通などのメーカーによって
操作が異なります。
「写真の編集」を選んで下さい。
起動には時間がかかるので、
ゆっくり待ちましょう。
②起動したら「クイック ガイド エキスパート」
から「エキスパート」をクリックします。
これは専門家向けの難しいモードではなく、
より自由に編集ができるようになるモードです。
③左上にある「ファイル」から
「新規」→「白紙ファイル」を選びましょう。
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-637-e1613274361498-1024x545.png)
紙のサイズを選ぶ画面が出てきます。
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-648.png)
絵を描く場合は、ここで編集した物を転写しますので
最終的な作品のサイズを選びましょう。
例えば、はがきサイズの絵にしたい時は、
「プリセット」から「日本標準用紙」を選択し
「サイズ」から「ハガキ」を選んで
「OK」を押します。
④「ファイル」→「配置」を選択して下さい。
するとパソコン内の画像ファイルが表示されますので
加工したい写真を選びます。
選択した画像がキャンバスに小さく表示されたら
左端から「矢印のマーク」をクリックして
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-649.png)
そのまま画像の四隅をドラッグして
好きな大きさにしましょう。
最後に必ず、「緑色の✔」をクリックして
確定して下さいね!
⑤この方法では「レイヤー」というものを
使います。
画面の右側に、目玉マークや「背景」「通常」
「不透明度」などの文字が見えますか?
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-650.png)
もし無ければ、非表示の設定になっています。
この設定を変えて、見えるようにしましょう。
「ファイル、編集……」と並んでいるバーから
「ウィンドウ」をクリック。
「レイヤー」という項目をクリックして
✔を付けてください。
すると右側に、目玉マークが付いたエリアが
表示されるようになります。
これが「レイヤー」です。
見えるようになったことで
ようやく加工の下準備が整いました!
⑥レイヤーを見て、④で配置した写真をクリック!
レイヤーが青くなっていますか?
⑦上のメニューバーから
「フィルター」をクリックします。
その中の「フィルターギャラリー」を押しましょう。
⑧画面が移行して、このようになります。
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-646-1-1024x551.png)
最上部のメニュー「アーティスティック」から
「エッジのポスタリゼーション」をクリック。
右に表示されている3種類の数字を動かして
色分けの細かさを変更します。
エッジの太さ→値を上げると線が太くなる
エッジの強さ→値を上げるとガサガサが増える
ポスタリゼーション→値を上げると色数が増える
ポスタリゼーションの値が大きいほど
色分けは細かくなり、リアルになります。
つまり、より写真に近づきますが、
難易度は上がります。
好みの細かさになったら、「OK」で確定します。
⑨元の画面に戻ったら、「ファイル」から
「別名で保存」を選択します。
「ファイル名」は好きな名前を打ち込んで、
「ファイル形式」は印刷しやすい
「JPEG」を選んで下さい。
デスクトップなどに保存しましょう。
⑩そのまま印刷する場合は
プリンタにコピー用紙をセットして、
「ファイル」→「プリント」
→全面印刷になるようにします。
印刷の設定によっては全面印刷できないことが
ありますので、プリンターの説明書をご覧ください。
CANONやEPSONなどメーカーによって違うようです。
無料ソフトで写真を絵にするやり方
オススメのソフトは
GIMP、Photoshopの2つです。
「ん?またPhotoshop?」と
思うかも知れませんが、ひとまず
GIMPでのやり方を見ていきましょう。
GIMP
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-655.png)
①まずはここからソフトをダウンロードします。
窓の杜
周りにダウンロードと描いてある広告があります。
無視して「窓の杜からダウンロード」をクリックし、
指示に従ってインストールして下さい。
②左上の「ファイル」をクリックして展開し
「新しい画像」をクリックします。
もし、ツールボックスが隠していたら
ドラッグしておきましょう。
新しいキャンバスが作成されますので
「テンプレート」からサイズを選び
「OK」で確定します。
③次に加工したい画像を選びます。
「ファイル」をクリックし「レイヤーとして開く」で
画像を決定して下さい。
すると、キャンバスに小さく
画像が表示されます。
④上部のメニューバー(「ファイル」があるエリア)
から「レイヤー」をクリックします。
キャンバス上で右クリックをして「レイヤー」でも
できます。
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-651.png)
そこから
「レイヤーの拡大・縮小」
をクリックし、幅と高さをキャンバスサイズに
合わせて下さい。
「拡大・縮小」を押すと確定します。
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-652.png)
⑤画像が上手く調節出来たら上部のメニューバー
「レイヤー」の隣の「色」をクリックします。
すると下のようなメニューが出ますので
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-633.png)
「ポスタリゼーション」を押してください。
⑥ポスタリゼーションの設定画面が
表示されます。
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-635.png)
「ポスタリゼーションのレベル」横の↑↓で
数値を変更します。
数値が大きくなるほど、色分けが細かくなります。
絵にするのであれば、3~9がいいでしょう。
数値を変更したら「OK」で確定です。
⑦最後に必ず「ファイル」から
「名前を付けてエクスポート」します。
「名前を付けて保存」からでは印刷用に
保存できないので注意しましょう。
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-636.png)
「名前」に分かる名前を入力して、
保存場所を選びます。
このままでは印刷しにくい画像の形式(png)
になっているので、
「ファイル形式の選択」から
「JPEG 画像」をダブルクリックします。
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-653.png)
「名前」の横の、「.png」が「.jpeg」になっていれば
完成です。
「エクスポート」を押しましょう!
※ほとんどのプリンターではpngファイルを印刷
できますが、コンビニのプリンターでは対応
していない場合があります。
家庭用プリンターの場合は、pngのままにして
おきましょう。
Photoshop
という事で、有料アプリである「Photoshop」を
無料でダウンロードする方法を書きたかったのですが、
以下の記事によると現在は不可能になっているようです。
無料Photoshop CS2ダウンロードは本当に終了したのか!?検証してみた。
以前はCS2という初期のバージョンが
無料で配布されていました。
その代わり、高額なプロ向けソフトである
フォトショップが、今では月額980円から
使用できるようになっています!
↓
Adobe Photoshop
Adobe 製品の月額プラン表
さらに学生・教職員は最大65%OFF!!
美術系に興味がある学生さんは入れてみても
損はないと思いますよ!
美術系の学科ではPhotoshop、Illustratorが
ほぼ必須なので、
65%OFFを活用して
コンプリートプラン 月額2,178 円
を購入しておくのがベストです!
写真を絵にするやり方まとめ
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/ipad-820272_1920-1024x683.jpg)
以上、無料スマホアプリと
無料パソコンアプリ(ソフト)を使った、
「写真を絵のように加工するやり方」
を紹介いたしました。
今回は機械の作業が多くて
慣れない方は大変だったかもしれません。
ですが、この記事をゆっくり読みながら
まず最初に
・アプリをダウンロードする
・パソコンアプリをダウンロードする
を行動してみましょう!
では具体的に、加工した写真を
どうやって絵にしていくのか?
という事は、別記事にて紹介いたしますので
そちらでもよろしくお願いします!
※別記事に追加しました!
・スマホアプリで簡単に写真を絵に出来る!
・プリインストールのソフトではPhotoshop Elementsがオススメ!
・無料ソフトではGIMPがオススメ!
前の記事はこちら!
次の記事はこちら!
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/日本画関連の記事はこちら!.jpg)
![](https://nihongago.com/wp-content/uploads/2021/02/丹青指南こちら!-1.jpg)
・写真みたいなリアルな絵にする流れが分かる!
・アプリを使って写真を絵画風に加工できる!